J型は緩やかなカーブを描いた代表的な形の瓦です。現在でも多くの家屋でよく見られ、和瓦や日本瓦とも呼ばれます。
また、JAPANの頭文字を取って「J型」と呼ぶようになったとも言われています。
お寺や神社、和風住宅などで目にする機会も多く、波型の断面が美しく、雨が降った際の水切れもいい形です。

S形のSはスパニッシュに由来します。以前のスパニッシュ形は、山と谷が別々の瓦で構成されていましたが、今では、山と谷が一体となった一枚の瓦になっている形が主流です。
スパニッシュ形は、山と谷がテーパ状になっているので、その外観はJ形とは異なり、地中海建築のような洋風屋根になります。

F型の名前は平らを表すFlatの頭文字を取ったという説と、フランス瓦を参考にしたのでF型になったという説があります。
平板瓦（へいばんがわら）とも呼ばれています。
太陽光パネルを載せるためにより軽量化させたF型の軽量防災瓦がよく使われ、和風・洋風どちらの住宅にも合います。

セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板の素材で、軽量かつ安価なのが特長で色やデザインも豊富な屋根材です。
軽量屋根材なので家の構造体にかかる負担も軽減され、最近では、表面の塗装の耐久性や耐候性を高めたもの、遮熱タイプ、表面に凹凸感をだし自然石の素材感を表現したものなどもあります。

金属屋根には、鋼板・アルミ・ステンレスと様々なものがあります。その中でも耐久性と耐候性に優れているのがガルバリウム鋼板で、サビにも強く、コストパフォーマンスも高い屋根材です。
材料自体が軽量かつ自由な形に加工できる事から、耐震性を考えた葺き替えやカバー工法に向いています。